親子の悩み相談の難しさ

心理オフィス ステラにおいて親子関係のカウンセリングは、子供の親に対する悩みに限定して受け賜わっております。

但し、子の親に対する悩み相談でも、以下のカウンセリングは受け賜わっておりません。
・現金等、搾取する親の相談
・つきまといの親の相談
・親の養育批判のみの話し
・親の性格を変えたい
・親を謝らせたい 親に対する復讐
等の相談は受け賜わっておりません。

親の子に対する悩み相談を受け賜わっていない理由

さて、なぜ私が親子関係のカウンセリングにおいて、親の子に対する悩み相談を受け賜わっていないのか、以下に記載します。

それは、私自身が、50歳まで親は存命でしたが、結局、何も分かち合うことなく、相互に理解することはなく、何も分からないまま、全てが終わってしまった人生経験に由来しています。

これは、私が親との良好な関係を築くことが出来なかった、人生を歩んだことを意味しており、仲の良い親子関係、家族で盛り上がる経験、家族とは何か、大切な学習、思い出が、私にはないのです。

特に、私の人生経験上、23歳頃までは、子供時の記憶が薄いのです。
そして、人生における親の記憶は薄い。

このように、私自身が良好な親子関係を築けなかったこと、また、私自身子育ての経験がないため、親とは何か理解が弱いため、親子関係の相談、カウンセリングのご依頼は、子の親に対する相談内容に限定させて頂いております。

また、私自身の子供時の喪失体験より、カウンセリングを受け賜わる年齢は24歳以上と、させて頂いております。

さて、以下の文章につきましては、親子のカウンセリング、悩みの相談について、私の考え、思いを書かせて頂きます。

親子のカウンセリングにおいて、お話しされる内容は様々ですが、共通している傾向があります。

それは、親の悩みは子供に変わって欲しい、子供の悩みは親に変わって欲しい、というものです。
お互いが、お互いを変えたいと思っているのです。

親の子供に対する悩み相談

親の子供に対する悩み相談は様々だと思います。
しかし、共通している傾向は、子供に変わって欲しいという悩みです。

どう変わって欲しいか、これも様々であり、「家でゴロゴロしていないで働いて欲しい」、「正社員として働いて欲しい」、「社会の道に反した人生は歩まないで欲しい」、「親に対する暴言、暴力を辞めて欲しい」、「出かける時は連絡して欲しい」等々。

そこには、親の子供に対する心配、不安(例えば子供の将来を憂う気持ち)、子供に対する期待(親の勝手な期待も含む)、そして、子供に対する恐怖(例えば、怒鳴り合い、歪みあう関係性)も感じられます。

しかし、私はカウンセラーである前に、1人の人として、個の「主体性」を重んじて、自分自身が生きています。

これは、カウンセリングにおいても、当然、「個人の主体性を重視」することに、つながります。

親の子に対する悩み、心配、不安、期待、恐怖は分かります。

しかし、子供本人が変わろうとしない限り、私は有効なアドバイスが出来ないのです。

今抱えられている親子の問題は、長年培った親子関係の集大成の結果が、ここに表面化していると、捉えることが出来ますが、その事態を即効性を持って解決することは、問題の根深さによっては、相当難しいのではないでしょうか。

理想論の解決策は、子供が主体性を持って、今後の人生の選択を行い、行動を変え、生き方を変えること。
また、親も子に対して、暖かく支援する態度、理解する思いに徹する等。

しかし、その関係性が、罵倒、批判、暴力等の関係性であれば、心理的、物理的に距離を取り、まずは、身の安全の確保も、必要にもなってくるでしょう。

これにより、さらに心理的、物理的にも距離が生じ、親子疎遠となるかもしれませんが、お互い、傷つけあって、ひとつ屋根の下で暮らすのであれば、その方が良いのではないかと思ってしまいます。

子供とは、1人の人権を持った存在であり、主体性を持ち人生を歩む者であり、それは、自己の「選択権」と、「自由意志」に基づき、遂行されるのです。

さて、親子関係の問題で一番、根が深く、困る問題が、子の親に対する復讐心です。
子供からの報復行為とも言うべき、攻撃性で悩んでいる親御様も多いのではないでしょうか。

しかし、ここまで親子間の問題がこじれている事態を推察すると、よほどのことが過去あったのでしょう。

解決策の一例

心理的、物理的に距離を取る。
(例えば、1つ屋根の下に暮らしているとしても、部屋には勝手に入らない。コミュニケーションは挨拶程度からはじめていく等。初歩から関係性を築く。)
そして、親子双方が落ち着いた状態になったら話し合い、過去を責めることなく、今後の良き関係性を考える。
一番大切なことは、過去を蒸し返すさないこと、お互い責めないことです。
今と未来に専念することです。

理想論に過ぎないかもしれませんが。

⇒心理オフィス ステラでは、親の子に対する悩み相談は、受け賜わっておりません。

子供の親に対する悩み

子供が親に対して抱える悩みは、2種類あると思います。
(これも、大雑把です)。

過干渉、暴言が絶えない等に対する、親への対処問題

親が子供を変えるのが難しいのと同様。
子供が親を変えることは、難しいです。

この場合は、親と向き合い、親からして欲しくないこと等、親と話し合う必要があります。
しかし、それでも、親は納得せず、干渉、暴言等が絶えない場合は、事情が許せば、距離を取ることが一番大切です。

心の安定を図るのです。

しかし、それでも事態が変わらず、子供の独立した家に親が勝手に入ってくる等、人権侵害行動を取られた場合、これは、公的な組織に相談した方が良いでしょう。

しかし、その公的機関、相談をどこで行っているのか、私には分かりません。

いずれにせよ、成長した子供に対して親はそこまでの行動、態度を取ることは出来ないと考えます。
これは、人権の問題に発展します。

親に対して止まらない 憎悪の感情

子供時、親に言い続けられ、心が傷ついたこと。
または、暴力等にて大きな不安を植え付けられたこと等。

親に対する、怒りの感情、憎悪の感情で、何も考えられれなくなってしまう状態に陥ることもあるでしょう。

確かに、子供時、親の様々なことから、心が傷つき、不安感も人より強くなったり、その延長上、社会不適応、対人不安、ひきこもり等へ発展される方もおられます。

さらには、今は親と離れて暮らしている、しかし、昔、昔のことなのに、親のことを思い出すと、怒りがこみ上げてきて、心身が怒りに包まれる感じ。
このような感じを体験中の方もおられるでしょう。

過去、親から受けたダメージが相当、大きいのです。

しかし、怒りの炎は、自分自身の心身の不調を招きます。

本当は、過去のことは思い出さない、考えなければ良いのです。
(いかに親から不安を植え付けられたとしても、理不尽な話しですが、自分の人生、自分で背負わなければなりません)。

過去のこと、親のことは考えないこと。
他に何か気が紛れる、集中出来る、楽しいことをする等して、過去の親との接触を脳内にて断ち切ることが出来れば、怒りに包まれることはないかもしれません。

今はないのですが、私も昔、過去の親のことを、あれこれ考えただけで、怒りを感じ、呼吸が浅くなりました。
結局、親と和解することなく、親子関係は終わってしまったのですが。

さて、今回のテーマ。
カウンセラーとしての私は、親子関係の悩み相談を受け賜わる際、それが、自分が受け賜わるに、ふさわしいカウンセリングのテーマか、考えなければならないのです。

結論としましては、親の子に対する悩み相談は受け賜わりません。
子の親に対する悩み相談は、一部(冒頭上述)を除き、検討のうえ、受け賜わらせて頂きます。

理由は冒頭に記載したように、私自身が親子関係の問題を解決出来ずに、今に至っているからです。

親子関係の問題、膠着化は、閉鎖的空間での出来事、関係性の密着性の問題(共依存含む)、過去からの継続の影響もあり、問題の根が相当深いことが多々あります。

ご了承ください。