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「分かったふり」や「決めつけ」が人の心を深く傷つける理由

私たちは日々の会話の中で、ついうっかり「分かったふり」をしてしまったり、相手を「決めつけて」評価するような言動をとってしまったりすることはないでしょうか。

例えば、相手の話をきちんと聞かずに、「それは、しんどいよね」、「あなたには問題ないよ」といった言葉をかけてしまう場面です。

一見すると、相手を慰め、思いやっているように見えます。
しかし、実際には相手が本当に話したいことの核心を聞きもせず、通り一遍の言葉で話を早く終わらせようとしているだけかもしれません。

これはまさに、「分かったふり」をしている状態です。

目次

「分かったふり」や「決めつけ」に基づく言動が相手を軽んじる行為であること

このような態度をとられた相手は、どのように感じるでしょうか?
「自分の話をまともに聞いてもらえない」、「分かったふりをされて、適当な一言で片付けられた」と感じ、もう二度とこの人には話すまい、と思うかもしれません。

なぜなら、分かっていないのに「分かったふり」をすることは、相手を軽んじていることにつながるからです。

そこには、「あなたの話を聞いている時間はありません」、「あなたをまともに相手にする気はありません」、「あなた程度の話なら、聞かなくても分かります」といった、無意識の感覚的なメッセージが含まれてしまっているのです。

1.「決めつけ」がもたらす心の傷

そして、「分かったふり」とニュアンスは似ていますが、さらに相手の心を深く傷つけるのが「決めつけ」です。
これは、聞き手の先入観や思い込みで、相手を「こうだ」と断定してしまう行為を指します。

ろくに話も聞かず、「それは、あなたが悪い」、「あなたが我慢すべきだ」、「もうちょっとよく考えたらどう?」などと、一方的に決めつけられた相手はどのような気持ちになるでしょうか。

話している本人はアドバイスのつもりかもしれませんが、相手の話したい核心や感情に寄り添うことなく行われる「決めつけ」に基づくアドバイスは、結果として相手の心を深く傷つけることになります。

「分かったふり」や「決めつけ」は、相手を軽視し、価値を低く見積もる(ディスカウントする)行為であり、同時に相手を批判する行為にもつながります。

相手からすれば、「何も分かっていないくせに、偉そうに言うな」という反発心が生まれても当然でしょう。

2.信頼関係を損ねる行為

人を批判する者は、いつか必ず批判されるものです。

相手の話をろくに聞かず、口先だけの傲慢な態度を取る人として、その相手から「無責任な人」、「上辺だけの人」といったレッテルを貼られ、結果的に自分が批判の対象となるでしょう。

また、軽く見られたと感じた相手からは、その後連絡を絶たれ、人間関係そのものが終わってしまうかもしれません。

信頼関係は、一度損なわれると修復が非常に困難です。

相手の心に寄り添うために

「分かったふり」や「決めつけ」はしないことです。

まず最初に、自分の意見や判断ありきで話を聞くのではなく、相手の話に耳を傾け、その気持ちを深く汲み取ろうと努めることが何よりも大切です。

もし、その場で話を聞く時間がなかったとしても、正直にその事情を説明し、「後で改めて時間を取り、ゆっくり聞かせてもらえませんか」と伝えれば良いのです。
中途半端で無責任な言動は慎みましょう。

そして、無理をして何か具体的なアドバイスを考える必要もありません。

もし何もアドバイスが思いつかないのであれば、率直にそのことを伝えながらも、「つらい状況だったのですね」、「大変でしたね」といった、相手の感情に寄り添う言葉を返してあげるだけで十分な場合もあります。

これによって、相手は「自分のことを理解してもらえた」と感じ、安心感を得ることができるのです。

相手の心に寄り添い、真摯に向き合う姿勢こそが、健全な人間関係を築く上で不可欠なのです。

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