警戒感と笑顔|相手の警戒感を解くために
初対面の方に対する笑顔の効果
Index
1.私達は初対面・未知の人には警戒感を抱く
2.知らない人の警戒感を解く(笑顔の即効力)

1.私たちは初対面・未知の人に警戒感を抱く
私たちは、初対面の人と向き合うとき、無意識のうちに警戒感を抱いていることがあります。
人は、未知の存在に対して不安を感じ、警戒してしまうものです。
もちろん、道を歩いていてすれ違うだけのような、関係性を持たない初対面の人には、不安や警戒感を抱くことは少ないでしょう。
それは、お互いに何の関わりもないからです。
しかし、何らかの関係性を持つ可能性のある初対面の人に対しては、警戒感を抱いてしまうことがあります。
なぜなら、関係性を持つ相手とは、たとえ一瞬であっても時間を共有することになるからです。

例えば、セミナーなどで見知らぬ人が隣や前に座ったとき、意識はしていなくても「この人はどんな人だろう?」と警戒してしまう経験はないでしょうか。
警戒感が高まると、相手に対する観察力も高まり、「この人は安全か否か」といった判断や評価が無意識のうちに行われます。
しかし、これはあくまで一瞬のことです。
実際にセミナー参加者と話し続けるうちに、相手への警戒感は薄れ、未知だった相手を知るにつれて親近感を抱くようになるかもしれません。
未知の存在に警戒感を抱くのは、知らないがゆえの当然の反応です。
そして、その人を知ることで「未知の人」ではなくなり、理解できる人、信頼できそうな人へと心境が変化していくのでしょう。

2.知らない人の警戒感を解く「笑顔の即効力」
私たちは、初対面の人に対して笑顔で接する習慣があります。
なぜ、初対面の人に笑顔で接するのでしょうか?
先述の通り、私たちは初対面の人に警戒感を抱きます。
ということは、自分と対面している初対面の人も、こちらに警戒感を抱いているはずです。
その相手の警戒感を解くために、私たちは笑顔で接するのです。
これは、「安心してください」というメッセージに他なりません。
初対面の人が持つ強い警戒感を解く即効性のある力が、笑顔にはあるのです。
これは、私たちの社会生活における常識と言えるのではないでしょうか。
さて、この「笑顔」が、真の笑顔であろうと、作り笑顔であろうと、どちらでも構いません。
重要なのは、笑顔にそれだけの力があるということです。

笑顔は、表情筋を使うスキルでもあります。
もし笑顔を作るのが苦手だと感じている方も、練習によって笑顔を習得することは十分に可能です。
そして、その笑顔が、その後に続くスムーズなコミュニケーションへとつながっていくでしょう。
表情筋と笑顔は密接に関係していますので、時間があれば顔のマッサージをして、表情筋を柔軟にしておくのも良いでしょう。
また、笑顔だけでなく、穏やかな表情や優しい表情も、相手の警戒感を解くには有効です。
これもまた、「大丈夫ですよ、安心してくださいね」というメッセージを発信しているのです。
私自身、若い頃は常に不機嫌な顔をして、人を寄せつけないような人間でした。
しかし、今では自然に笑顔を作ることができます。
なぜなら、笑顔はまさに「スキル」だからです。
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