MENU

心理カウンセリングのPRと集客の難しさ

私は現在、心理関係のライティングを中心に活動していますが、その前は10年以上にわたり、心理カウンセリングの現場に身を置いてきました。

この経験を通じて痛感したのが、心理カウンセラーとして集客することの難しさです。
特に、このホームページが唯一の集客ツールであった私にとって、それは常に大きな課題でした。

開業心理カウンセラーが直面する集客の壁

Index
1.心理カウンセリングにおける過剰なPRの排除と集客の難しさ
2.カウンセリングを受けるか否かの判断材料として、心理関係の記事を多数公開しています

1. 心理カウンセリングにおける過剰なPRの排除と集客の難しさ

心理カウンセラーとして活動を始めたばかりの頃は、どうすれば集客できるだろうかと試行錯誤の連続でした。
自身のカウンセリングの得意分野をアピールする言葉や文章を、その都度考えては発信していました。

しかし、経験を重ねるにつれて、そうしたPRのほとんどを削除していきました。

その大きな理由の一つは、PR文を見て来談されたご相談者様が、実際のカウンセリング内容と異なると感じたり、役に立たないと感じたりして、不利益や不快感を抱かれる可能性があると強く感じたからです。

過剰なPRで人を集め、結果として失望させてしまう。
この連鎖を私は望みませんでした。

もちろん、これは私自身のカウンセラーとしての能力の問題もあるかもしれません。
人は経験を通じて自身の限界を知るものです。私も一人の人間に過ぎません。

ご相談者様の期待が高すぎたという側面もあるかもしれませんが、その高い期待を抱かせたのは、PRする側である可能性が高いと考えています。

私は基本的に、ご相談者様が納得できないカウンセリングで料金をいただくことに、ためらいを感じる人間です。
もちろん、私自身も最善を尽くしてカウンセリングに臨んでいますので、その点においては罪悪感なく正当な対価として料金をいただいても良いのですが。

いずれにせよ、もしホームページのPR文が、心理カウンセラーを選ぶ際の基準として、あるいは誤解を招く原因となるのであれば、PR文は掲載しない方が良いと考えるようになりました。

しかし、そうなると、「カウンセリングサイトでPRすることがないのでは?」という疑問が生じます。

よく、「お客様の声」として、カウンセリングを受けられた方の感想を載せてはどうかと、経営相談の方からアドバイスをいただくこともあります。

私自身も、ご相談者様からカウンセリング後の感想をメールや手紙でいただくことはありました。
しかし、これらは私にとって宝物であり、公開したくないのです。
そうなると、ますますホームページでPRできることがなくなってしまいます。

2.カウンセリングを受けるか否かの判断材料として、心理関係の記事を多数公開しています

私はこのホームページの記事を随時更新しています。
多岐にわたる記事があり、ご興味のある記事や抱えているお悩みに合った記事を見つけやすいように、検索ワードのフォームも用意しています。

ですので、心理オフィス ステラでは、多数の記事の中から検索機能を使ってご興味のある記事を読んでいただき、ご自身で「この心理カウンセラーにカウンセリングを受ける価値があるかどうか」をご判断いただくしかありません。

また、電話でのお問い合わせで、「カウンセリングを受けた方が良いですか?」といったご質問をいただいた際、私が若かった頃は「ぜひ、お越しください」とお答えしていました。

しかし、今の私は、営業的なニュアンスの言葉を使いたくありませんので、「カウンセリングが必要と思われるようでしたらお越しください」と、少々愛想がないと思われるかもしれませんが、それ以外にお答えのしようがないのです。

私が「カウンセリングに来てください」と申し上げてご相談者様を誘導した結果、そのカウンセリングにご不満を感じられた場合、私自身も嫌な気持ちになります。

したがって、私は営業的な接し方はいたしません。
愛想のない返答に聞こえるかもしれませんが、カウンセリングを受けるか否かは、ご自身でご判断いただき、ご自身の選択権を行使してください

ここまで書いて思うのは、カウンセリングとは、心理カウンセラー自身の無形財産であり、そのPRがいかに難しいかということです。

関連記事
心理カウンセリングにおける倫理と皆様に守って頂きたいお約束

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!