MENU

親の優しさが裏目に出る時|子どもを想う気持ちが子どもを苦しめる?

「我が子には、自分と同じ辛い思いをさせたくない」

そう思うのは、親として当然の愛情でしょう。

子どもの頃にいじめられて辛かった経験、勉強で挫折した経験、人間関係で苦労した経験。
自分の人生で味わった苦い経験を、子どもにはさせたくないと願う気持ちは、とてもよく分かります。

しかし、その強い思いが、かえって子どもの人生を縛り、未来の可能性を奪ってしまうことがあるとしたら、どうでしょうか?

今回は、親の過剰な思い込みが、子どもの人生にどのような影響を与えるのか、そしてその「優しさ」が裏目に出る瞬間について考えていきます。

親の過剰な思い込みに基づく優しさが子供の人生に与える影響

Index
1.「自分が経験した苦労」は子どもも経験する?
2.親の優しさが「子どもの可能性」を奪う時
3.子どもは「あなた」とは違う人生を生きる存在

1.「自分が経験した苦労」は子どもも経験する?

親が子どもの人生をコントロールしようとする時、その根底には「自分が経験した苦労を、子どもも経験するかもしれない」という強い不安があります。

たとえば、子どもの頃にいじめられて辛い思いをした父親が、「わが子には強くあってほしい」と願い、本が好きで穏やかな性格の子どもに無理やり空手を習わせたとします。

父親の「強くなってほしい」という気持ちは、子どもを想う優しさからきています。
しかし、その根拠は「自分が子どもの頃にいじめられた」という過去の体験です。
父親が子ども時にいじめられたからといって、その子どもも必ずいじめられるわけではありません。

このケースで本当に重要なのは、子どもの「好き」や「やりたい」という気持ちが尊重されているかどうかです。

親の不安から子どもに何かを強制することは、子どもの個性を否定し、選択する自由を奪うことにつながります。

2.親の優しさが「子どもの可能性」を奪う時

親の「良かれ」と思った行動が、かえって子どもを苦しめてしまうこともあります。

先ほどの例で、父親が子どもの意思を無視して空手を習わせ続けたとしましょう。

子どもは親から自分の意思を尊重してもらえなかった経験から、「自分の気持ちを言っても無駄だ」と学習し、周囲に対しても自分の意見を言えない子になってしまうかもしれません。

その結果、周りの子どもたちとのコミュニケーションがうまくいかず、孤立し、かえっていじめの標的になってしまう可能性もあるのです。

親の「子どもに辛い思いをさせたくない」という優しさが、回りまわって、子どもを同じような苦境に立たせてしまう。

そして、大人になった子どもが「親に人生を奪われた」と怒りの感情を抱き、親子関係が壊れてしまうこともあります。

3.子どもは「あなた」とは違う人生を生きる存在

親の強い思いは、時に子どもへの「決めつけ」になっていないか、自問自答してみましょう。

  • 「私のように苦労してほしくない」
  • 「私ができなかったことを、この子には成し遂げてほしい」
  • 「私が経験したあの辛さは、絶対に子どもには味わわせたくない」

こうした思いは、子どもを一人の独立した人間としてではなく「自分とは違う人生を生きる存在」として見ることができていない状態です。

子どもを想うからこそ、子どもの個性や選択を尊重し、信頼することが大切です。

習い事をさせるにしても、子どもの「やりたい」という気持ちを確かめ、親が一人で決めるのではなく、家族で話し合って決めることが大切です。

子どもがあなたとは違う人生を歩む可能性を信じ、その選択を応援してあげることが、親としての本当の「優しさ」ではないでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!