「自分らしく生きる」ために：あなたの悩みを解消する3つの鍵
心理オフィスでは、「自分らしく生きる」ことを心理カウンセリングの最重要テーマとしています。
なぜなら、多くの方が「自分らしく生きられない」ことで心理的な悩みを抱え、苦しんでいると認識しているからです。
もしあなたが、心から自分らしく生きることができれば、抱えている心理的な悩みのほとんどは存在しないかもしれません。
もちろん、私たちは社会の中で役割や期待、責任に応える必要があり、それが悩みの種となることもあります。例えば、子育て中の親御さんであれば、親としての役割に悩むこともあるでしょう。
しかし、たとえそうであっても、可能な範囲で「自分らしく生きる」ことは、悩みの軽減につながり、あなたがあなたであることの喜びをもたらしてくれると信じています。
では、「自分らしく生きる」ためには、具体的にどのような心構えや考え方が必要なのでしょうか？
ここでは、特に重要だと考える3つのポイントをご紹介します。
自分らしく生きるために大切な３つのこと
Index
Ａ:自己受容(自分を認める)
Ｂ:比較を手放す
Ｃ:価値観を変える
Ａ:自己受容(自分を認める)
自己受容とは、ありのままの自分を受け入れることです。
自分に対する自己否定を手放し、「自分は存在していい」と心からOKを出すことから始まります。
何か特別なことができるから自分を認めるのではなく、たとえ何もできないと感じる自分に対しても、OKを出すことが重要です。
実際には、「何もできない人なんていない」と私たちは考えます。
特別なことができなくても大丈夫です。
まずは、自分が「できること」を書き出してみてください。
きっと、あなたには多くのことができると気づくはずです。
そして、その自分を否定せず、あなたがあなた自身を認め、受け入れることが、「自分らしく生きる」ためには何よりも大切です。
「私の出来ることなど誰でもできる」などと思わず、自分を肯定的に捉えましょう。
B:比較を手放す
私たちを苦しめ、自己否定をもたらし、自己受容を阻む大きな要因の一つに「比較」があります。
私たちはなぜ、他者と自分を比較してしまうのでしょうか？
それは、他者との違いを通して自分自身を知るためです。
比較行為そのものが悪いわけではありません。
問題は、比較した結果にこだわり続けることです。
「あの人よりできていない」、「周りと比べてできることが少ない」、「勉強ができない」、「容姿に自信がない」といった比較に基づく考えは、自己否定を強めてしまいます。
自己否定は自己受容とは真逆の感情であり、自分自身を否定していては、「自分らしく生きる」ことはできません。
常に比較の結果に悩み、心を病んでしまう可能性もあります。
もし、比較の結果に悩み続け、心がモヤモヤしたり、悲観的になったりするようであれば、早期にカウンセリングを受けることをお勧めします。
また、比較の問題は他者との比較だけではありません。
「理想の自分」と「現状の自分」を比較し、理想に到達していない自分を責めていませんか？
理想や目標設定は大切ですが、達成できていないからといって自分を責め続けるのは、心の問題につながりかねません。
まずは理想を少し下げてみましょう。
そして、力がついた時に、またその理想に向かって努力すれば良いのです。
Ｃ:価値観を変える
私たちは、既存の様々な価値観に縛られて生きています。
古い社会の価値観、社会の変化から生まれた働き方や生き方の価値観、そして、あなたが自分で作った「こうあるべき」という価値観などです。
本当にその価値観に従う必要があるのか、その価値観に縛られることがあなたにとって必要なのか、一度立ち止まって考えてみましょう。
無意味で不必要な価値観に縛られても、生きづらさを招くだけです。価値観を変えることは、「自分らしく生きる」ために非常に重要なことです。
社会は常に進化しており、その変化の速度は過去と比較にならないほど速くなっています。
社会における価値観も、社会の進化とともに変化する、という認識を持つことも大切です。
古い価値観に縛られることなく、あなたらしく社会を生きるための、新しい価値観を創ることも、時には必要かもしれません。
ただし、「自分らしく生きる」ことや「価値観を変える」ことは、社会の規範、ルール、モラル、秩序、法に反して何をしても良いという意味では決してありません。
この点はご理解ください。
自分らしく生きるために価値観を変える大切さ
以下に、あなたが縛られる必要のない価値観と、その価値観から自由になるための考え方を挙げます。価値観を変えることは、「自分らしく生きる」ことを実践する上で、非常に重要なことです。
Index
1.人間関係を考える
2.他者の価値観を認める批判しない大切さ
3.最善を尽くして生きている自分を認めること
4.夢・希望・欲に執着しない
5.他者の評価を過剰に気にしないこと
6.夢・希望・チャレンジ『やりたいことをやる』
7.どうしようもない時はどうしようもない（嵐が過ぎ去るのを待つ）
8.自分らしく生きるために
1.人間関係を考える
私たちは社会に属して生きており、社会は人で構成されています。
したがって、人間関係は常に私たちの生活に付きまといます。
人間関係の構築や維持に悩む方も少なくありません。
しかし、人付き合いにおいて無理はしないことです。
過剰に人に合わせたり、同調したりすることは、自分自身を失うことにつながります。
「自分は自分、人は人」。可能な範囲で、無理のない人付き合いをすることは、「自分らしく生きる」ために重要です。
2.他者の価値観を認める批判しない大切さ
「自分らしく生きる」ためには、自分自身を認める「自己受容」が大切です。
そのために、自分を追い込む「べき論」や、自分で課した理想を弱めたり、書き換えたり、手放したりすることが重要になります。
これは、あなたが自分自身に優しくなることを意味し、最終的に自分を認めることにつながります。
さて、この社会には様々な人が生活しています。
あなたが自分自身に課していた厳しい価値観を手放すと、他者に対する寛容さが増し、許容範囲も広がるでしょう。
あなたが「自分らしく生きる」ためには、他者にも、その人らしく生きる権利があることを認めることが大切です。
これは、あなたが自分を縛る厳しい価値観を変え、自分にも他者にも寛容になるということです。
社会は人で溢れています。いちいち過剰に反応していてはストレスが高まるだけです。
自分を許容することと同様に、他者に対しても可能な範囲で寛容さを高め、許容範囲を広げ、社会生活におけるストレスを減らしましょう。
様々な人が存在して良いのです（ただし、公序良俗の範囲内において）。
3.最善を尽くして生きている自分を認めること
私たちは生きる上で、何らかの責任ある行動を求められることが多々あります。
このことについては、最善を尽くして行動した自分を認めることが大切です。
ここで、他者との比較によって「自分はできていない」という自己否定の評価を下さないでください。
まずは、最善を尽くして生きている自分を認めましょう。
もし最善を尽くした結果が芳しくなかったとしても、次回、また最善を尽くして挽回すれば良いのです。
そして、自分なりのペースで結果を出すことを意識しましょう。私たちにできることは、「最善を尽くす」ことである、という点を強く意識してください。
4.夢・希望・欲に執着しない
「こんな存在でありたい」「このようなな業績を残したい」「人が羨む結果を出したい」。
夢や希望、欲は誰にでもあるものです。
また、それらは向上心の源であり、生きるエネルギーとなることもあります。
しかし、夢や希望、欲に執着しすぎないこと、考えすぎないことも大切です。
努力は大切ですが、結果については「こうなったらいいな」という程度に、気持ちを軽くして挑みましょう。
夢や希望、欲を「必ず実現しなければならない」といった「ねばならない主義」に支配されないようにしてください。
そうでなければ、達成できない自分を責め続け、自己否定を強化してしまいます。
それでは、「自分らしく生きる」ことは難しいのではないでしょうか。
5.他者の評価を過剰に気にしないこと
私たちは「自分がどう思われているか」を過剰に気にしがちです。
しかし、他者からの評価、どう思われているかはコントロールできません。
もし他者からの評価を得ようと頑張りすぎると、自分自身を失ってしまうでしょう。
これでは、とても「自分らしく生きている」とは言えません。
他者の評価以上に、「自分の好きなことをする」、「自己の信念を大切にする」など、「自分らしく生きる」ことは、満足な人生のために大切なことではないでしょうか。
あまりにも自分勝手すぎる行いは非社会的であり歓迎されることではありませんが、社会の常識内において、自分の人生を生きることは、後悔しない人生のためにも重要です。
過剰に人の評価を気にせず、他者に煩わされないようにしましょう。
6.夢・希望・チャレンジ『やりたいことをやる』
自分を抑圧する必要はありません。
あなたが掲げる夢や希望に、ぜひチャレンジしてください。
人生は一度きりです。そして、その夢や希望にチャレンジするには、それに適した年齢があるかもしれません。
時は進むのみ、躊躇せずチャレンジしましょう。
ただし、今の自分の身の丈に合ったことにチャレンジすること、そして、結果については、最善を尽くした自分を認めることが最重要です。
チャレンジした結果、夢が果たせない、希望が叶えられない自分を責めないこと。
そして、常に可能性の扉は開かれているという、楽観的な感覚や考えも取り入れましょう。
肩の力を抜いて、気楽な気持ちで楽しんでください。
楽しんでチャレンジすることが、「自分らしく生きる」ことにつながります。
人生は一度きりです。チャレンジできる時に、チャレンジしましょう。後悔しないために。
7.どうしようもない時はどうしようもない(嵐が過ぎ去るのを待つ）
私たちは、自分ではどうしようもない、望まない現実に直面し、望まない状態に陥ってしまうこともあるでしょう。
倒産、解雇、病気など様々ですが、人生においては、自分ではどうしようもない、コントロールできない状況に遭遇することもあります。
このような時は現実を受け入れ、一旦は耐え忍ぶしかない時もあるでしょう。
「今の自分は無力であり、どうしようもない」。その自分を受け入れることも、価値観を変えることの一つです。
自分を責めず、現実を受け入れ、自分自身も受け入れること。
いずれ、また前に進むことができると信じてください。
嵐はいずれ過ぎ去ります。困難な時は耐え忍びましょう。
。すべては明日のために、そしてパワーアップした自分と出会うために。
8.自分らしく生きるために
「自分らしく生きる」ために、既存の価値観を変更することの重要性についてお伝えしました。
比較を手放し、自分を受け容れること。
これらは非常に大切です。
自己否定の罠に陥ることなく、ありのままの自分で良いのです。
そして、自分を責めないために、価値観を変えることも重要です。
心理オフィスでは、「自分らしく生きる」をテーマとしてカウンセリングを受け賜わっています。
あなたがあなたらしい人生を歩むためのサポートをいたします。