孤独の解消：人とのつながりが深まる居場所と活動の重要性

July 24, 2019June 10, 2025

「最近、なんだか孤独を感じるな…」

SNSでつながっていても、どこか満たされない感覚。
それは、文字の羅列だけでは得られない、直接的なコミュニケーションや人との関わりを心が求めているサインかもしれません。私たちは本質的に、人と直接会話をし、理解し合いたいという根源的な欲求を持っています。

この孤独感を解消するために、最も大きな影響を与えるのが人間関係です。そして、その人間関係を育む上で欠かせないのが、心の安らぐ居場所と、自分を表現できる活動なのです。

なぜ今、孤独を感じる人が増えているのか？

現代社会では、家族形態の変化、地域コミュニティの希薄化、働き方の多様化などにより、物理的・精神的に孤立しやすい状況が生まれています。

SNSは手軽なコミュニケーションツールですが、表面的なつながりでは、深い共感や一体感を得にくいのが現状です。

本記事では、孤独を解消するための具体的な方法として、人間関係、居場所、そして活動の3つの要素に焦点を当てて解説します。

居場所と活動は孤独の解消をもたらす

Index
1.「人間」が「人の間」にいる意味：孤独と人間関係と活動
 2.居場所があっても「一人」でいる孤独
 3.孤独から抜け出す為に居場所を探す大切さ
 4.相互につながる「活動」と「居場所」

1.「人間」が「人の間」にいる意味：孤独と人間関係と活動

「人間」という漢字が「人の間」と書くように、私たちは本来、社会的な動物であり、人との関係性の中で生きています。この漢字は、私たちの本質的なあり方を示唆しているように思えます。

では、「働く」という言葉はどうでしょうか？
「働く」を「人が動く」と捉えると、そこには「活動」という意味が見えてきます。

この「活動」は、有給の労働だけでなく、趣味に没頭すること、ボランティアに参加すること、子育てに励むことなど、多岐にわたります。

そして、その活動を行う「場」は、まさに「居場所」と言えるでしょう。
私たちはその居場所で、人と助け合い、喜びを分かち合い、コミュニケーションを通じてエネルギーを交換し、お互いを認め合います。

この相互作用こそが、私たちを一人ぼっちの孤独から解放してくれるのです。

2.居場所があっても「一人」でいる孤独

しかし、もしその居場所が、常に一人で活動する場であったとしたら、人はどう感じるでしょうか？

例えば、一日中家にこもり、そこが活動の場であり、居場所となっている場合。
ひきこもりの方や、小さな子の子育て中の母親が陥りやすい状況かもしれません。

周囲との関係性が閉ざされると、人は孤独感、寂しさ、閉塞感を感じやすくなります。
人間は、人との交流の中で活動する生き物であると考えると、一人で活動するだけの居場所は、真の「居場所」とは言えないのかもしれません。

3.孤独から抜け出すために「居場所」を探す大切さ

もし、あなたの居場所が家しかなく、孤独に悩んでいるのであれば、積極的に「居場所」を探すことが重要です。

居場所とは、すなわち「活動の場」です。

自分に合った活動、興味が持てそうな活動を見つけ、まずはその場に足を運んでみましょう。
子育て支援の場、学習講座、趣味のサークル、仕事の場、仲間作りのイベントなど、様々な選択肢があります。

ただし、実際に参加してみて、自分には合わないと感じる場所であれば、無理に続ける必要はありません。
心地よさを感じられず、心理的な苦痛を伴う場所は、あなたの真の居場所にはならないでしょう。

孤独の弊害は多岐にわたります。
自分の殻に閉じこもると、思考が硬直化したり、相談相手がいないために悩みを一人で抱え込み、精神的に追い詰められることもあります。

また、孤独を紛らわすために、アルコールやギャンブルなどに依存し、自分自身を見失ってしまうケースも少なくありません。

私自身も、過去に2度、ひきこもりを経験しました。

特に2度目は、居場所が見つからず、外に出たくても出られない状態に追い込まれた経験があります。
その期間は8ヶ月に及び、活動の場も居場所もないことの辛さを痛感しました(不安神経症の為です)。

この経験から学んだことは、孤独を紛らわすための行動が、さらに心身の不調を招く可能性があるということです。だからこそ、孤独は積極的に解消しようと行動することが大切なのです。

4.相互につながる「活動」と「居場所」

私たちは、人との関係性の中で何らかの活動をする生き物です。
そして、その活動の場が「居場所」となります。
では、この「居場所」を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか？

インターネットで情報を調べることも一つの方法ですが、地域の福祉関係の相談員の方に相談することも非常に有効です。

相談するために家から出て、相談という活動を行うこと自体が、一時的な「居場所」になる可能性もあります。
そこから、さらにあなたに合った新しい居場所や活動の場が見つかることも少なくありません。

このように、活動と居場所は密接に結びついています。
ずっと家にいると、どうしても気が滅入ってしまいがちです。
すぐに理想の居場所や活動の場が見つからなくても、まずはできることから始めてみましょう。