心を閉ざしている人が人間関係を壊してしまう時:その背景と対処法
普段、心を閉ざし、自分の意見を言ったり、スムーズなコミュニケーションが苦手だと感じている人が、あるきっかけで「この人なら話せる」、「理解してくれそうだ」、「友達になれるかもしれない」と感じる相手に出会うことがあります。
しかし、その出会いが、かえって人間関係を破綻させてしまうケースがあるのはなぜでしょうか。
実は、心を閉ざしている人も、心の奥底では「本当は話したい」「理解してもらいたい」と強く願っているのです。その切なる思いが、時に人間関係を壊す原因となってしまうことがありま

心を閉ざしている孤独な人が人間関係を壊す心理と問題
Index
1.「全てを分かってほしい」という強い思いと一方的なコミュニケーション
2.一人の人への過度な執着が関係性を窒息させる
3.否定に敏感になり、再び心を閉ざしてしまう悪循環
4.心を閉ざしてきた人が、健全な人間関係を築くためのアドバイス
1.「全てを分かってほしい」という強い思いと一方的なコミュニケーション
「これまで誰も自分を理解してくれなかった」という思いを抱えてきた人が、ようやく理解してくれそうな相手に出会った時、「親しくなりたい」、「心を許したい」という気持ちが非常に強くなります。
残念ながら、人はそれぞれ自分の仕事や用事、個人的な問題も抱えており、常に他者に時間を割けるほど余裕があるわけではありません。
しかし、長く心を閉ざしてきた人は、この相手の状況を考慮することが苦手な傾向があります。
「自分のことを分かってほしい」、「理解してほしい」という一心から、相手の都合を考えずに四六時中連絡を取ったり、際限なく話し続けてしまったりすることがあります。

しかし、これは相手にとって大きな負担となり、時には「もう、いい加減にしてほしい」、「私だって話を聞いてほしい」という怒りにつながり、関係が破綻してしまうことがあります。
「全てを分かってほしい」という気持ちが強すぎると、結果として自己中心的な行動になってしまい、相手から距離を置かれてしまうのです。
社会との関係が薄かったために、適切な人間関係の距離感や相手への配慮といった社会的な振る舞いを学習する機会が少なかったことも、この傾向を強める要因となるでしょう。

2.一人の人への過度な執着が関係性を窒息させる
もし「自分のことを分かってほしい」、「理解してほしい」、「友達がほしい」と願うのであれば、特定の1人に執着しないことが非常に重要です。
複数の親しい人や友達を持つことを強くお勧めします。
なぜなら、親しくなりたいと思う1人の人に過度に執着してしまうと、その執着は行動として現れ、相手の時間を奪い、終わりのない話に相手を疲れさせてしまいます。
もちろん、大切な人との関係性を深めることは良いことですが、度を越した執着は相手を息苦しくさせ、関係性を窒息させてしまうのです。

3.否定に敏感になり、再び心を閉ざしてしまう悪循環
私自身も、かつて心をなかなか開けなかった時期がありました。
その頃の悪癖として、例えば心理学の講座で「この人なら少し話せるかも」と感じる人がいたとして、勇気を出して自分の過去の一部を話したとします。
すると、相手から返ってきた言葉を「否定された」、「冷たい」と感じ、せっかく開きかけた心をすぐに厳重に閉ざしてしまった、という経験があります。
しかし、これは私自身にも問題がありました。
いきなり心の深い部分を話し始めたため、相手にはそれを受け止める準備や心の余裕がなかったのでしょう。
そのため、相手の反応が、準備不足からくる否定的な、あるいは冷たい印象の表現になってしまったのかもしれません。

心の開き方は人それぞれですが、最も無難な方法は、まず日常のたわいのない雑談から入り、徐々に関係性を深めていくことです。
親しくなってきたと感じた段階で、初めて自分の心の内や過去のことなどを少しずつ話すようにします。このように、心理的な距離を段階的に縮めていくことが大切です。
それでも、相手があなたの内面やネガティブな話を聞いた途端、顔色を変えたり、会話を終わらせたがったりする雰囲気を感じることもあるかもしれません。
しかし、それは相手の聞きたく内容であり、あなた自身を否定したわけではないのです。
あまり過剰に否定な敏感にならないようにしましょう。

4.心を閉ざしてきた人が、健全な人間関係を築くためのアドバイス
心を開ける人を探したり、誰かとつながることを焦らないことが最も重要です。
長く心を閉ざしてきたため、「自分のことを分かってほしい」、「様々な辛いことやネガティブな話も聞いてほしい」という気持ちが非常に強いことは理解できます。
しかし、人は他者のネガティブな話を聞くことを苦手とする人も少なくありません。
もし相手がそうしたタイプだと感じたら、無理に自分の内面を話そうとせず、話題を変えましょう。
関係性をすぐに断つ必要はありません。
むしろ、「サラッとしたお付き合い」を続けるのが良い場合もあります。
そして、焦らずに、あなたとさらに波長の合う人を再度探してみるのです。
膝を突き合わせて、じっくり話ができるような人を。

そして最後に、非常に大切なこと。
もし、あなたの話を聞いてもらえたら、今度はあなたが相手の話を聞く努力をしましょう。
自分の話ばかりするのではなく、話す側と聞く側の役割を固定化しないことです。
人間関係は、お互いが「受け取り」、そして「与える」ことで成り立っています。
このギブアンドテイクのバランスを意識することが、健全で長続きする関係を築くための鍵となるでしょう。