2021年– date –
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対人援助職が陥りやすい「見えない落とし穴」とは?
対人援助職や支援員として、日々多くの相談者と向き合う中で、「良かれと思ってやったことが、かえって裏目に出てしまった…」と感じることはありませんか? 真摯に取り組んでいるからこそ陥りやすい、いくつかの心理的な罠と問題点についてお話しします。 ... -
夜の仕事から昼の仕事への転職は難しいのか|熱意とPRの大切さ
先日、NHKで夜の仕事に就かれている女性たちの、昼の仕事への転職活動やその支援の実情を追った番組を拝見しました。コロナ禍という厳しい時代背景もあり、以前に比べて転職が難しくなっているという現実が描かれていましたが、一方で、実際に転職を成功さ... -
あなたにとっての「最適な心理カウンセラー」を見つけるための視点
私は以前から「優秀な心理カウンセラー」の基準とは何か、という問いについて考えていました。私自身の結論としては、統一的で絶対的な基準は存在しない、というものです。 なぜなら、心理カウンセラーは人の悩みと真摯に向き合う仕事ですが、その悩みは人... -
支援員との関係性を育む「受援力」の高め方
日常生活で困りごとを抱えたとき、私たちは誰かの助けを必要とすることがあります。行政やNPOといった公的な機関に支援を求めることも少なくないでしょう。このとき、支援員から円滑に支援を受ける力、それが「受援力」です。 今回は、この「受援力」を高... -
傾聴ボランティアと心理カウンセリングその違いについて
私が傾聴ボランティアに向いていない理由 心理カウンセラーである私に対して、多くの人は、「心理カウンセラーなのだから傾聴ボランティアも出来るでしょう」。と思われているようです。実際に言われたこともあります。 しかし、傾聴ボランティア。実は、... -
皆消えてしまえ・本当に思っていますか?
最近、SNSや音楽、日常会話の中で、「皆、消えてしまえ」という言葉を耳にすることが増えました。この言葉を口にする時、人は本当に心から「皆が消えてほしい」と願っているのでしょうか? もし本当にそうなったとしたら、この地球上で自分だけが一人残さ... -
心理カウンセリングに対する依存とカウンセリングを終了する決断
長期間に渡って、継続して、心理カウンセリングを受け続ける方もおられることと思います。 それだけ、その心理カウンセラーを信頼されているのか、悩みが深いのか、話したいことが沢山あるのか、事情は様々でしょう。 でも、よくよく、振り返ってみてくだ... -
気の合わない人との向き合い方:原因は相手?それとも自分?
「生理的に無理」な相手に直面した時、あなたならどうしますか? Index1.「生理的に無理」な相手に直面した時、あなたならどうしますか?2.相手を悪者にしない伝え方を選ぶ3.「これは私の問題です」と伝えることの意味4.心理的苦痛から自分を守るための選... -
早口になるのはなぜ?心の声に耳を傾けてみよう
「あの人、話す内容はとても興味深いのに、もう少しゆっくり話してくれたら、もっと心に響くのに…」 誰かの話を聞いていて、そんな風に感じたことはありませんか?あるいは、自分自身が早口で話してしまい、「何を言っているか分からない」と言われて、少... -
何もできない自分を認めてもいい?|実は何もできない人はいません
「私にはコレと言って、何もできないし、特別な特技もありません。そんな私を認めてもいいのでしょうか?」 このように感じ、自己無価値感に悩んでいらっしゃる方は少なくありません。 しかし、そもそも「何もできない人」という存在は、本当にいるのでし... -
「自分勝手な人」の心の奥に隠されたもの|心理と問題
あなたの周りに、こんな人はいませんか? 自分の都合ばかり優先して、他人の気持ちを考えない人 約束を破っても悪びれる様子がない人 まるで自分中心に世界が回っているかのように振る舞う人 私たちはしばしば、こうした行動を「自分勝手」と一言で片付け... -
コミュニケーション障害?「コミュ障」はあなたの個性かもしれない
「コミュ障」と決めつけない大切さ:それは唯一無二の個性です 「もしかして、自分はコミュニケーション障害(コミュ障)なのかな?」そう悩んだことはありませんか? 大勢の中にいると上手く会話に入れなかったり、つい的外れなことを言ってしまったり、... -
心理カウンセラーは理解者であるが味方ではない
心理カウンセラーについて誤解されている方が以外と多いのではと思う時があります。それは、心理カウンセラーとは、ご相談者様にとって理解者ではあっても、味方ではないということです。 もし、心理カウンセラーがご相談者様の味方と思われているのでした... -
惨めさと自己憐憫の沼から抜け出すために
「どうして自分ばかりこんなに辛いんだろう…」 そう感じたことはありませんか? 誰かと比べては、自分だけが不幸だと嘆いてしまう。その感情は、まさに自己憐憫かもしれません。 自己憐憫とは、自分はなんて惨めなんだろう、かわいそうな人間だと、自分自... -
注意アドバイスを受けて不快・怒りを感じる時の心理の問題
なぜ、他者からのアドバイスを素直に受け取れないのか? 日常生活の中で、誰かからアドバイスや注意を受けたとき、素直に受け入れられるときと、なんだか不快感や怒りを感じてしまうときはありませんか? 「同じ内容のアドバイスなのに、なぜこんなにも気... -
許せない人を無理に許す必要はない
許せない人は忘れて自分の人生に専念する大切さ 許せない人。 誰にでもいるのではないでしょうか。 許せない人。 それは、子供時から自分を尊重しなかった親かもしれません。学校において、いじめを行った人達かもしれません。職場において、嫌がらせをし... -
失敗・ミスをした過去を過剰に反省しないこと
過去の失敗を「過剰に反省」していませんか?自己肯定感を下げる心の罠 「過去の失敗が頭から離れない」、「あの時、ああしていればよかった」。 真面目な人ほど、過去の失敗やミスを過剰に反省し、自分を責めてしまうことがあります。もちろん、反省は成... -
世代間連鎖:親になる前に自身の親子関係を振り返る
子どもに生きづらさを受け継がせないために Index1.「世代間連鎖」は負の遺産だけではない2.世代間連鎖を振り返る要点と注意点3.「理想の両親像」と「健全な家庭」を共に築くために 1.「世代間連鎖」は負の遺産だけではない 「世代間連鎖」と聞いて、まず... -
介護離職:親への想いと、その先に潜む「孤独」という問題
親の介護のために、現役世代の会社員が仕事を辞め、介護に専念する「介護離職」。毎年およそ10万人もの方がこの選択をされているといいます。 もちろん、国として介護離職対策が進められていることも承知していますが、介護離職を選ばれた方が、その後の人... -
中高年のひきこもり:心の回復のために「居場所」と「活動の場」を
サブタイトル:中高年のひきこもり:人とのつながりの大切さ 2019年、内閣府の調査によって、中高年(40歳以上)のひきこもりの方が61万人に上ることが発表され、社会に大きな衝撃を与えました。 この数字は、若者のひきこもりの数を上回っています。 ひき... -
人を悪く決めつける心理:その奥にあるものは何か
誰かのことを「この人はこういう人だ」と決めつけてしまう。私たちは日常生活の中で、こうした判断を無意識のうちに行っていることがあります。 ここで言う「悪く決めつける」とは、相手の事情や人柄、能力についてよく知らないにもかかわらず、自分の主観... -
活き活きと楽しく生きるために、今できること
今の時代、「何となく心がどんよりする」「毎日が楽しくない」と感じていませんか? 雲が空を覆うように、鬱々とした感覚を抱えている方も少なくないかもしれません。 その背景には、社会の変化による孤独感の蔓延があるのかもしれません。あるいは、働い... -
HSP気質を活かす:繊細さを強みに変えるために知っておきたいこと
近年、「HSP(Highly Sensitive Person)」という言葉を耳にする機会が増えました。 これは、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念で、「生まれつき非常に感受性が強く、繊細な気質を持つ人」を指します。 HSPに関する情報はインタ... -
評価と批判は紙一重・批判を恐れないこと
今の時代、SNSを使えば誰もが自分の意見や想いを自由に発信できます。 発信した内容は、多くの人の目に触れる機会を得られます。すると、必ずと言っていいほど、好意的な「評価」もあれば、厳しい「批判」も生まれます。 なぜなら、心理学的に見ると、人は... -
変わる開業心理カウンセラーの社会・カウンセラー供給過剰の時代へ
最近、公認心理師。この資格名称をよく目にしませんか。また、聞かれませんか。 公認心理師は、国家資格です。多くの場合は院まで進学。 公認心理師になるには、大変な勉強と時間が必要なのです。そして、お金(学費)も。 ここ数年、公認心理師の方が開業...
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