11-小学校1年生の母親参観日でのこと
未熟で勝手な親き子どもをほめず、子どもの活力を奪う
はじめての母親参観日。
授業は道徳の時間で、先生が紙芝居を読んでくれました。
その紙芝居の内容は
「かぼちゃ」と「すいか」が、道を挟んで育っているというお話。
ところが、かぼちゃが意地悪をして、つるを道路を越えて、すいかの畑まで伸ばしてくる。
明らかに嫌がらせです。
その後、リヤカーが道を通り、かぼちゃのつるを踏みちぎってしまいます。
かぼちゃは「痛い」と泣いた……そんな展開でした。
紙芝居が終わったあと、先生が子どもたちに感想を聞きました。
私は、まっさきに手を挙げて答えました。
「かぼちゃのお化け!」
教室は大爆笑。
でも、私はなぜ笑われたのか、当時はまったく分かりませんでした。
私が「お化け」と言った理由は単純です。
紙芝居のかぼちゃに、目や口が描かれていたから。
子どもにとって、それはもう「お化け」にしか見えなかったのです。
その日の帰り道、家に帰るなり、母から頬を強く叩かれました。
理由もわからず、ただただ泣くことしかできませんでした。
小学校1年生の子どもが、勇気を出して一番に感想を発表した。
本来なら、その行為は褒められてしかるべきです。
そうした経験が、子どもの自信や成長につながっていくのです。
しかし、母は違いました。
「みんなの前で笑われて、恥をかかされた」と怒り心頭。
母にとって、子どもは自分の“分身”。
だから、自分が傷ついたと感じた時、子どもを責めてしまう。
当時、母は30歳。
自他の境界も曖昧で、感情のコントロールも未熟だったのでしょう。
こんな環境で育てられた子どもが、のびのびと育つはずがありません。
